竹田市(たけたし)は、大分県の南西部に位置する市である。かつての岡藩の城下町であり、岡城は瀧廉太郎が「荒城の月」の構想を練ったことで知られる。市内には、瀧廉太郎が12歳から14歳までを過ごした居宅があり、その一部を【瀧廉太郎記念館】として一般公開している。館内には直筆の額面や写真、手紙などの貴重な資料がたくさん展示されている。
鉄道の代表駅は、九州旅客鉄道(JR九州)豊肥本線の豊後竹田駅(ぶんごたけたえき)であり、駅前には竹田市の中心市街地が広がっている。
竹田市の主な産業は、農業、運輸業、林業である。主要な農産物に、トマト、ミニトマト、スイートコーン、カボスなどがあり、全国的にも有数の生産量を誇る。【カボス】は、大分県の特産果樹で、古くから竹田や臼杵地方の民家の庭先に薬用として植栽されてきた果樹である。
伝統工芸品には【姫だるま】があり、江戸時代・岡藩の下級武士の妻「綾女」(あやじょ)をモデルにしたものとされる。戦前までは「起き上がり様」と呼ばれていた。太平洋戦争にともなう混乱で一時生産が途絶えたが、後藤恒人によって戦後まもなく復興され、1956年に彼の命名により「姫だるま」と呼ばれるようになった。竹田市では、元日から1月2日にかけて「姫だるま」が各家に配られる「投げ込み」という行事が行われ、配られただるまは神棚に飾られた。
竹田・直入地方に古くから伝わる素朴な菓子【はらふと餅】は、薄皮のあんこ餅である。その昔これを食べた殿様が「腹が太った」と喜んだことから名前が付いた。また、竹田市の銘菓「三笠野」(みかさの)は、こし餡を小麦粉の生地を焼いた皮で包んだ【三日月型の和菓子】である。岡藩第10代藩主中川久貴が、奈良で売られていた燧焼(ひうちやき)に倣い作らせたものであると言われる。「三笠野」という名は、奈良の三笠山と春日野にちなんで久貴によって名付けられた。
物件
・はらふと餅屋(食品)
・三日月和菓子屋(食品)
・姫だるま工房(商業)
・かぼす園(農林)
・滝廉太郎博物館(観光)
近隣の街(駅)
・大分(1マス)
・別府(2マス)
・湯布院(2マス)
参考文献
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[2] 豊後竹田駅 – Wikipedia
[3] 竹田市 – Wikipedia
[4] 瀧廉太郎記念館 | 日本一の「おんせん県」大分県の観光情報公式サイト
[5] 第2次竹田市農林業振興計画
[6] カボスの由来|カボス情報
[7] おおいたの産品「大分かぼす 」のご紹介|The・おおいた
[8] いにしえの栄養補給食『はらふと餅』とは | ロカマガ
[9] 生長堂(はら太もち) | 観光スポット
[10] 生長堂さんで竹田名物「はら太」を買う。 – たふたふと探題ふ
[11] はら太餅いただきましたぁ – 竹田の色彩(いろいろ)
[12] 三笠野 – Wikipedia
[13] だるま – Wikipedia
[14] 日本一の「おんせん県」大分県の観光情報公式サイト