土佐清水市は、高知県南西部に位置する市である。市域に高速道路や鉄道が通っておらず、市外からのアクセスにおける交通利便性は高くない。
太平洋に突きだした足摺岬や水産業で知られる。土佐清水市のブランドサバ「清水サバ」は、足摺岬周辺の大陸棚域に生息するゴマサバで、立縄漁で一匹ずつ釣り上げ、生け簀に入れて港まで持ち帰ることで、新鮮さをウリとする。一般的に刺身に適さないと言われるサバだが、しっかりした歯ごたえとうま味十分な刺身やタタキとして食べられる。また、料理にコクを出すために欠かせない素材としてプロの料理人に親しまれている【カツオブシ】『宗田節』は、土佐清水市が生産量の全国シェア7~8割を占める。
土佐清水市は、ジョン万次郎こと中浜万次郎の出生地であり、市内に【ジョン万次郎資料館】がある。天保12年(1841年)14歳だった万次郎は仲間と共に漁に出て遭難し、アメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号によって助けられた後、アメリカで英語・数学・測量・航海術・造船技術などを学んだ。卒業後は捕鯨船に乗り、数年の航海を経た後日本に帰国。高知城下の藩校「教授館」の教授として、のちにペリー来航によりアメリカの情報を必要としていた幕府に招聘され江戸で通訳や教師として活躍した。
高知県の名物菓子として一般的に知られている【芋けんぴ】は、サツマイモを短冊状に切り、植物油で揚げ、砂糖を絡めた和菓子である。四万十町に製造工場と「水車亭」という販売所を構える『南国製菓』は、原料となる芋を土佐清水市などから仕入れている。【塩けんぴ】は「水車亭」が発祥で、塩をほんのりきかせた絶妙の甘から味である。
物件
・芋けんぴ工場(食品)
・塩けんぴ工場(食品)
・カツオブシ工場(水産)
・ジョン万記念館(観光)
参考文献
[1] 土佐清水市 – Wikipedia
[2] 清水サバ – Wikipedia
[3] 土佐の清水さば
[4] 宗田節(メジカ節) – 土佐清水市
[5] 芋ケンピ
[6] 芋けんぴ・塩けんぴなら水車亭(みずぐるまや)【公式通販サイト】
[7] 株式会社南国製菓 – -土佐食彩物語|高知県食品産業協議会
[8] ジョン万次郎資料館公式サイト
[9] ジョン万次郎 – Wikipedia
[10] 写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK