津和野駅は、島根県鹿足郡津和野町後田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山口線の駅である。「山陰の小京都」と称される観光の町、津和野の玄関口の駅で、蒸気機関車が牽引する快速「SLやまぐち号」の終着駅でもある。
津和野町(つわのちょう)は、島根県の南西に位置する町である。明治維新前には津和野藩亀井氏の城下町であった。山間の小さな盆地に広がる町並みは小京都の代表格として知られている。町の中心部にある『殿町通り』は、【武家屋敷】のなまこ塀がならぶ石畳の通りで、城下町時代の古いたたずまいを残す魅力的な場所である。藩校養老館跡、郡庁跡、津和野藩家老多胡家表門、カトリック教会などたくさんの歴史を感じさせる建物が集中している。
津和野町は、清純な水と地元の酒米、気候に恵まれており、3軒の蔵元がある。明治初期の創業以来こだわりのお酒造りをつづけている『古橋酒造』もその一軒で、昔ながらのたたずまいを残す【酒蔵】では見学も受け付けている。
文豪・森鷗外の出生地としても知られており、国指定史跡・森鴎外旧宅を展示物の一部として取り込む形で【森鴎外記念館】がある。独立した鴎外の専門的な記念館としては世界で初めてのもので、映像や写真パネル、鴎外の遺品をはじめ貴重な資料を展示している。
津和野の郷土料理に【うずめ飯】がある。一見、出汁をかけてわさびを添えたお茶漬けのように見えるが、ごはんの下には小さく刻んだタイや野菜が隠れている。昭和14年(1939年)の宮内省による全国郷土料理調査において、日本の代表的な郷土料理として、岐阜県の「さよりめし」、東京都深川の「深川めし」、埼玉県小川町の「忠七めし」、大阪府難波地方の「かやくめし」とともに、「日本五大名飯」のひとつに選定されている。
津和野銘菓【源氏巻】は、餡をきつね色に焼いたカステラのような薄い生地に包んだ長方形の菓子であり、茶菓子として用いられる。餡は伝統的に小豆を煮詰めた豆沙餡であるが、近年は抹茶風味の餡なども登場している。名前の由来は、幕末に藩の御用菓子司が銘名を頂くため、この菓子に紫色の餡を詰め込んで藩主に進上したところ、紫色の餡に感動した藩主の妻が源氏物語の「若紫」に出てくる和歌「手に摘みていつしかも見ん紫の根に通ひける野辺の若草」を詠んだことにあやかって名付けられたとされる。
伝統的工芸品の【石州和紙】は、島根県の西部・石見地方で1300年以上に渡り製造されてきた和紙であるが、現在は浜田市三隅町のわずか4軒の工房で作られている。
物件
・うずめ飯屋(食品)
・源氏あん巻屋(食品)
・石州和紙工房(商業)
・酒蔵(食品)
・明治の文豪記念館(観光)
・武家屋敷(観光)
近隣の街(駅)
・湯田温泉(1マス)
・山口(2マス)
・萩(2マス)
参考文献
[1] 津和野駅 – Wikipedia
[2] 津和野町 – Wikipedia
[3] 津和野ほっこり町あるき | しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト
[4] 殿町通り・多胡家老門(たごかろうもん) – 津和野町観光協会
[5] 島根県 津和野町 [施設案内・森鴎外記念館]
[6] 森鷗外 – Wikipedia
[7] うずめ飯 – Wikipedia
[8] 源氏巻 – Wikipedia
[9] 津和野 お朔日参り 源氏巻 げんじまき – 津和野名物の餡巻き菓子
[10] 石州和紙 – Wikipedia
[11] 石州和紙協同組合
[12] 日本一丈夫な和紙「石州和紙」の紙すき体験と – ぐるたび
[13] SLやまぐち号 – Wikipedia