橿原市は、奈良県中部の市で、奈良市に次ぐ県下第二の都市でもある。奈良盆地の南部に位置し、市域のほとんどは平坦地であるが、畝傍山・天香具山・耳成山の大和三山が優美な姿を見せる。
市内に鉄道路線は、西日本旅客鉄道(JR西日本)桜井線と近畿日本鉄道(近鉄)大阪線・橿原線・南大阪線・吉野線が通っており、市役所に最も近い駅はJR線「畝傍駅」であるものの、近鉄「大和八木駅」の方が利用客数が多く、橿原市の玄関口としての機能を果たしている。
奈良盆地南部の「飛鳥・藤原」で、6世紀末から8世紀初めにかけて、律令制による統治機構を整えた統一国家「日本国」は誕生した。中国王朝を中心とした東アジア文化圏が形成され、朝鮮半島も含めさまざまな交流が行われている状況下で、日本列島では古墳時代までの伝統的な文化と東アジアからの先進文化を融合・発展させて、国家の基礎を作り上げた。
現在の橿原市・桜井市・明日香村には、当時の史跡が多く残されており、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)暫定リストに掲載している。
橿原市にある史跡では、藤原京跡・本薬師寺・見瀬丸山古墳・大和三山などがリストに含まれている。隣接する明日香村には、古墳時代後期の古墳・石舞台古墳や終末期の高松塚古墳、キトラ古墳などがある。
【石舞台古墳】は、埋葬者として蘇我馬子が有力視されている古墳である。元は土を盛りあげて作った墳丘で覆われていたが、その土が失われ、巨大な石を用いた横穴式石室が露出している。
奈良県は、全国有数の柿の産地で、生産量は全国第2位である。奈良の柿の歴史は古く、「正倉院文書」にも記録が残っている。【富有柿】は、甘柿の品種の1つで、11月中下旬が収穫期になる。完全甘柿で甘みが強く、肉厚、果肉が柔らかい、280グラム程度になるよう栽培出来ることが特徴である。富有柿の県別の生産量は、農林水産省の特産果樹生産動態等調査によると、奈良県が860トンで1位である。
郷土料理に、「柿の葉寿司」や「飛鳥鍋」などがある。
【柿の葉寿司】は、奈良県・和歌山県などで見られる郷土料理で、紀の川の上流を産地として江戸時代に生まれたと言われている。一口大の酢飯に鯖や鮭などの切り身と合わせ、柿の葉で包んで押しをかけた寿司である。柿の葉は取り除いて食べる。今日では鯖と鮭が定番のネタとなっているが、その他、鯛、穴子、蛸、サヨリ、エビ、椎茸、大根などバリエーションに富んだ柿の葉寿司を提供する店も増えている。
【飛鳥鍋】は、奈良県飛鳥・橿原地方の郷土料理で、鶏ガラのダシに牛乳を加え、白味噌、醤油、砂糖で調味し、鶏肉と野菜を煮込む鍋料理である。飛鳥時代に唐から来た渡来人の僧侶が、寒さをしのぐためにヤギの乳で鍋料理を作ったのが始まりとされる。
物件
・柿の葉寿司屋(食品)
・石舞台グッズ屋(観光)
・牛乳スープ鍋屋(食品)
・富有柿園(農林)
参考文献
[1] 大和八木駅 – Wikipedia
[2] 橿原市 – Wikipedia
[3] 世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会 公式サイト
[4] 飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群 – Wikipedia
[5] 石舞台古墳 – Wikipedia
[6] 高松塚古墳 – Wikipedia
[7] キトラ古墳 – Wikipedia
[8] 【大和高田市】【橿原市】奈良県は柿の生産量が全国第2位!全国有数の柿の産地で『柿の里まつり』が開催されます♪ | 号外NET 大和高田市・橿原市
[9] カキ/奈良県公式ホームページ
[10] 富有 – Wikipedia
[11] 柿の葉寿司 – Wikipedia
[12] 飛鳥鍋 – Wikipedia
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