新宮駅は、和歌山県新宮市徐福二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)と東海旅客鉄道(JR東海)の紀勢本線の駅で、JRの境界駅の一つである。新宮市の代表駅であり、駅周辺は新宮の中心部で市役所なども近い。以前は【めはりずし】や「くじら弁当」などの駅弁が販売されていたが、現在は販売されていない。ちなみに、「めはりずし」とは、熊野地方・吉野地方の郷土料理で、高菜の浅漬けの葉でくるんだ弁当用のおにぎりである。
新宮市は、和歌山県南部にある市で、熊野川の河口の西側に位置する。熊野三山のひとつである熊野速玉大社の鳥居前町として盛えてきた。また、熊野本宮大社への入口でもあり、熊野川の舟運を利用した木材の集散地でもあった。和歌山県と三重県にまたがる熊野地方(旧牟婁郡)の中心都市である。
新宮市は古くから「熊野スギ」の産地として知られ、旧熊野川町域は林業で栄えた。熊野スギの【木材集積地】として近世からの歴史を持ち、加工して江戸に送っていたこともあり、製材業や製紙業が盛んである。一方、和歌山市は【吉野スギ】の材木を大阪に送る集散地として発展した。
農産品としては、和歌山県は【ミカン】の生産量全国1位であるが、新宮市では旧熊野川町域でユズ栽培が盛んで、また近年は人気を受けてジャバラ(ミカン属の柑橘類の一種で、強烈な酸味と苦味が特徴)栽培も盛んになっている。
漁業では、イワシ、サンマなどの回遊地点にあり、またイセエビ漁なども盛んである。脂が落ち、さっぱりした味わいのサンマは名物の【サンマ寿司】、サンマの「なれ寿司」の原料にもなる。なお、「サンマ寿司」とは、サンマが一本丸ごと入る長方形の枠の中に酢飯を入れ、その上に開きにして軽く塩漬けしたサンマを頭を付けたままのせて押したもので、押し寿司の一種である。
物件
・さんま寿司屋(食品)
・めはり寿司屋(食品)
・ミカン園(農林)
・ヨシノスギ林(農林)
・木材集積所(農林)
近隣の街(駅)
・津(6マス)
参考文献
[1] 新宮駅 – Wikipedia
[2] 新宮市 – Wikipedia
[3] 紀州材の歴史 | 和歌山県
[4] 今月の旬な味(みかん) | 和歌山県
[5] 和歌山県の特産物
[6] 秋刀魚寿司 – Wikipedia
[7] めはりずし – Wikipedia
[8] 熊野速玉大社 – Wikipedia
[9] 熊野本宮大社 – Wikipedia
[10] 尾鷲杉 – Wikipedia
[11] 吉野杉 – Wikipedia
[12] ジャバラ – Wikipedia