由志園 [3]

大根島(だいこんしま)

大根島は、島根県の東部の中海に浮かぶ島の1つである。その大きさは、東西に 3.3 km、南北に 2.2 km 程度である。隣の江島と同様に火山島である。これらの島は、いずれも松江市に属する。

中海周辺の衛星写真(中央:大根島)[1]

東隣の江島と鳥取側の境港市とは全長 1446m の江島大橋で、江島や西の松江市街方向から大根島へは道路を兼ねた堤防で結ばれている。

江島大橋 [5]

大根島は、ボタンの苗木栽培が盛んである。1年間に約200万本のボタンの苗木が出荷され、これは日本の生産量全体の8割以上を占めている。山陰最大級の池泉回遊式日本庭園『由志園』や、中国牡丹を導入し貴重品種も数多くある『中国牡丹園』など島内各地に【牡丹園】があり、4月の終わりから5月上旬にかけて様々な色の大輪の花が咲き誇る。その牡丹の季節には、大根島ぼたん祭が開催され、観光客で賑わう人気のイベントとなっている。

由志園の牡丹庭園 [3]

ボタン栽培以前から大根島の農業の中心であったのは【雲州人参】の名で知られたオタネニンジンの栽培である。オタネニンジンは、朝鮮人参、高麗人参とも呼ばれ、薬用または食用に用いられる。大根島でのオタネニンジン栽培は、江戸時代中期の宝暦年間に試作を行った事が起源とされ、松江藩の財政を潤したと言われている。長野県・福島県とともに国内の三大産地に数えられる。

オタネニンジン [4]

島名の由来として、奈良時代に書かれた出雲国風土記に「杵築の御崎のたこを捕らえた大鷲が、この島に飛来したことにより “たこ島” と名付けられた」との言い伝えがあり、たこから太根(たく)そして大根(たいこ)と変化して今に至ったと考えられている。一方で、オタネニンジンを【大根】と呼び換えた結果が、島の名の由来という説もある。


物件
・ダイコン畑(農林)
・薬用人参畑(農林)
・牡丹パーク(観光)

近隣の街(駅)
安来(1マス)
境港(1マス)
松江(2マス)

参考文献
[1] 大根島 – Wikipedia
[2] 大根島
[3] 由志園 – Wikipedia
[4] オタネニンジン – Wikipedia
[5] 江島大橋 – Wikipedia

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