人吉駅は、熊本県人吉市中青井町にある、九州旅客鉄道(JR九州)肥薩線の駅。くま川鉄道・湯前線との共同使用駅であるが、同社の駅は人吉温泉駅と称する。特急・観光列車停車時のみであるが、全国的にも珍しくなった駅弁の立ち売りが行われており、『人吉駅弁やまぐち』という業者が調製・販売している。主な駅弁に、「第11回九州駅弁グランプリ決勝大会」で第9位になった【栗めし】や、鮎ずし、鶏のてりやき弁当、人吉球磨弁当、山彦かしわめしなどがある。駅前には城の形をしたからくり時計がある。
人吉市は、熊本県の最南部にある市である。九州山地に囲まれた人吉盆地に位置する。市の中心部は人吉盆地の西端で、球磨川が東から西に貫流する。球磨川沿いの温泉と、日本三大急流に数えられる球磨川を木船に乗って下るアクティビティ【球磨川下り】で有名である。
人吉藩相良氏の城下町として栄えたことから、市内中心部には小京都と呼ばれる古くからの城下町の町並みが残っている。鍛冶屋町通りは、風情ある石畳や白壁の商家など、城下町・人吉の面影が色濃く残る通りである。相良藩の時代には多くの【鍛冶屋】があり、刃物や銃、農具などの産地になっていたとされ、現在も2軒の鍛冶屋がある。また、市内中心部には熊本県唯一の国宝である青井阿蘇神社もある。
人吉・球磨地方経済の中心地で、主力産業は観光業・農業・酒造である。戦国の世から第二次世界大戦時まで歴史的にも栄えた地域で、熊本などの九州中部・北部と宮崎・鹿児島の南九州方面を繋ぐ交通の要衝・休憩地であった。人吉の字のいわれは宿を意味する「舎」といわれるほどである。
人吉・球磨地方は日本の米焼酎の代表的産地で、米焼酎の代表的な存在として【球磨焼酎】が知られる。米のまろやかな甘さと清涼感のある香味が特徴で、常圧蒸留したものは米特有の香り、減圧蒸留したものは果実の香りがある。アルコール度数はかつては35度や40度と高めであったが、第二次世界大戦中から25度のものも作られるようになった。
郷土玩具の【きじ馬】は、ホオノキやヤマギリの木を乾燥させて鰹節状の細長い形に削り、胴に白・赤・黄・緑などの鮮やかな色彩で模様を描き、木を輪切りした車を両脇に付けてくちばしの部分にひもを通した玩具である。きじ馬は九州各地にあり、人吉系、清水系、北山田系の3つの系統に分類される。人吉のものは頭部に黒字で「大」と書かれていることが特徴である。【人吉クラフトパーク】では、人吉・球磨の伝統工芸品や郷土玩具などを、見て・触れて・手作り体験ができる。
くま川鉄道・湯前線のあさぎり駅(旧・免田駅)近くにある『田舎ん万十』では、いきなり団子や栗まんじゅう、トマト大福、イチゴ大福などを販売している。さくまあきら氏は、当店のフルーツトマトがまるごと入った【トマト大福】の美味しさに感銘を受けたようである。また、「イチゴ大福」も抜群に美味しいと絶賛している。
物件
・栗めし弁当屋(食品)
・とまと大福屋(食品)
・キジ馬工房(商業)
・球磨川下り船(観光)
・伝統鍛冶工房(工業)
・球磨焼酎酒造(食品)
・伝統工芸パーク(商業)
参考文献
[1] 人吉駅 – Wikipedia
[2] 人吉市 – Wikipedia
[3] 球磨川くだり | 熊本人吉の深い歴史と大自然の体験
[4] 球磨焼酎 – Wikipedia
[5] 雉子車 – Wikipedia
[6] 【公式サイト】道の駅人吉/人吉クラフトパーク石野公園
[7] 人吉クラフトパーク石野公園 | 観光地
[8] 2月12日(火) – さくまあきらホームページ:仕事人裏日記
[9] 田舎ん万十 – 人吉球磨広域行政組合
[10] あさぎり駅 – Wikipedia
[11] 【公式】熊本県観光サイト もっと、もーっと!くまもっと。