上野市駅 [1]

伊賀(いが)

伊賀市は、三重県の北西部に位置する市である。京都・奈良や伊勢を結ぶ奈良街道・伊賀街道・初瀬街道が通り、古来より都(飛鳥、奈良、京都など)に隣接する地域として、また、交通の要衝として、江戸時代には藤堂家の城下町や伊勢神宮への参宮者の宿場町として栄えてきた。地理的・歴史的背景から京・大和文化の影響を強く受けながらも独自の文化を醸成している。

特に旧上野市の中心部は歴史資産を早くから観光資源化することに成功したため、伊賀流忍者の里、松尾芭蕉生誕の地として知られるようになり、昭和初期に再築された上野城や、【忍者屋敷】、【芭蕉翁生家】、鍵屋の辻などの観光名所を有する。また、市街地は戦災による破壊を免れ、小京都の1つに数えられ、町家と呼ばれる住居が多い。

伊賀流忍者博物館 [10]

主な工芸品には、「伊賀焼」や「伊賀組紐」がある。

【伊賀焼】は、三重県伊賀市にて焼かれている陶器である。伊賀焼に使われる古琵琶湖地層の土は細かな気孔が多く、熱を蓄えることに優れている。明治期以降、伊賀陶土の特性を生かした耐熱食器の生産が主流となり、産地としての基盤が固められた。伊賀市には、2021年時点に約50軒の窯元がある。

伊賀焼の登り窯 [3]

組紐は、日本伝統の工芸品で主に細い絹糸、または綿糸を組み上げた紐である。編み物や織物と同じくテキスタイル技術の一種で組物に分類される。四角い「角打ち紐」とリボン状に平たい「平打紐」と、丸い「丸打紐」の3種類に大きく分けられる。現在でも東京、京都、伊賀などでは伝統的に組み紐業が盛んで、【伊賀組紐】は生産量日本一を誇る。

組み紐 [4]

伊賀地方の名物菓子に、日本一硬いせんべい【かた焼き】がある。かつて伊賀忍者が携帯した携行食、非常食に由来するとされる。非常に硬く、刀の鍔などに打ち付けて割り、口の中で唾液でふやかしながら食した。一般の醤油せんべいとは違い食味はやや甘い。通常の外観は円盤形であるが、手裏剣型の【手裏剣かた焼き】などのバリエーションもある。

かたやきせんべい (Amazon)

農業では、三重県内でコメの収穫量が多い自治体として、松阪市の次に、伊賀市があがる。ほかにはアズキやダイズの産地にあげられるものの、日本全体で見ると占める割合は低く主産地といえるほどではない。【伊賀牛】(いがぎゅう)は、伊賀地方のブランド牛で、地元では香りとコクがあり、とろけるような柔らかさで松阪牛に匹敵する味と評されている。地域内での流通・消費がほとんどで全国ではあまり目にする機会はないが、伊賀市には伊賀牛料理を提供する飲食店が多くある。

なお、鉄道路線は、伊賀市の北部をJR関西本線が加茂駅から亀山駅へ、また柘植駅からはJR草津線が京都駅や草津駅へ直通している。南部は近鉄大阪線が走り、両線を伊賀鉄道伊賀線が結んでいる。これらの路線に存在する駅の中で、伊賀市の中心駅とされるのは、伊賀上野駅ではなく、上野市駅(愛称:忍者市駅)である。ただし、市役所の最寄り駅は上野市駅ではなく四十九駅で、最も利用客が多いのは伊賀神戸駅である。


物件
・手裏剣せんべい屋(食品)
・堅焼きせんべい屋(食品)
・松尾芭蕉グッズ屋(観光)
・伊賀組ひも工房(商業)
・忍者屋敷(観光)
・伊賀焼き物工房(商業)
・伊賀牛屋(食品)

近隣の街(駅)
(3マス)
四日市(3マス)

参考文献
[1] 上野市駅 – Wikipedia
[2] 伊賀市 – Wikipedia
[3] 伊賀焼 – Wikipedia
[4] 組み紐 – Wikipedia
[5] かた焼き – Wikipedia
[6] 忍者かたやき | 伊賀ブランド IGAMONO
[7] 手裏剣かたやきで忍者気分!:伊賀菓庵山本 – 和菓子ハンターが行く!
[8] 伊賀牛 – Wikipedia
[9] 上野城 – Wikipedia
[10] 伊賀流忍者博物館 – Wikipedia
[11] 芭蕉翁記念館 – Wikipedia

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