伊豆大島元町港 [1]

伊豆大島(いずおおしま)

伊豆大島は、日本の伊豆諸島北部に位置する伊豆諸島最大の島。本州で最も近い伊豆半島からは南東方約25kmに位置する。行政区域は、島内全域が東京都大島町である。

伊豆大島は、伊豆・小笠原弧の火山島である。島は水深300~400mほどの海底からそびえる火山の陸上部分であり、海底部分まで含めると1,000m程度の高さの火山となる。山頂部にはカルデラがあり、その中には中央火口丘の三原山がある。

三原山 [2]

名物はツバキで【椿油】が特産品。また日本に自生する10種もしくは11種のサクラ属の基本野生種のひとつの日本固有種のオオシマザクラの発祥地で、島内に特別天然記念物の「大島のサクラ株」が存在する。島の97%が富士箱根伊豆国立公園に指定されている。

ツバキ [6]

大島町の産業は、観光業と農業・漁業・畜産が柱であるが、高齢化や人口減少のため何れも衰退傾向にある。

観光業は古くからの主産業である。伝統的に釣り客が多い。

農業は気候を活かした花き類と【サヤエンドウ】が中心である。畜産は搾乳が中心で、かつては高品質の「大島バター」で知られ、戦前は北海道産バターを大島バターの箱に詰め替えた偽物まで出るほどであった。

伊豆大島の牛 [1]

なお、バターの製造過程でできる「バタ下」(脱脂乳)は傷みやすく捨てていたが、もったいないということでかわら煎餅の製造過程にバタ下を混ぜた焼き菓子が牛乳煎餅の原形となる。その後、牛の飼育数が増え、生産量が上がった牛乳をバタ下の代わりに使い、バターを敷いて焼き上げるよう改良されたことで、味も風味も格段によくなった。こうして、貴重だった水を一滴も使用しない伊豆大島ならではの郷土菓子【牛乳せんべい】が完成した。

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また、伊豆大島沖は、相模湾トラフ2,500m以深から深層水が湧きあがってくる、国内でも代表的な湧昇海域として知られる。【伊豆大島海洋深層水】は、水深500mより取水する「海洋湧昇深層水」であり、「深海からの湧昇水」で「真の海洋深層水」とも言われる。


物件
・牛乳せんべい屋(食品)
・椿油屋(商業)
・サヤエンドウ畑(農林)
・海洋深層水工場(食品)

参考文献
[1] 写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK
[2] 伊豆大島 – Wikipedia
[3] 大島町 – Wikipedia
[4] 牛乳煎餅|伊豆大島ジオパーク認定ブランド
[5] 東京都伊豆大島海洋深層水 – 日本の郷文化
[6] ツバキ – Wikipedia

投稿日: カテゴリー 関東タグ