出雲市は、島根県の中東部にある市で、隣接する大田市と共に県中部の中心地となっている。鉄道の中心駅は、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線「出雲市駅」および隣接する一畑電車「電鉄出雲市駅」である。
出雲市は「神話の国 出雲」として全国に知られているように出雲大社、須佐神社、西谷墳墓群、荒神谷遺跡ほか豊富な歴史・文化遺産に恵まれ、古代史文化のシンボル的な空間を形成している。
出雲平野を中心として、北部は出雲神話でも知られる島根半島と日本海、南部は中国山地に接する。市の東部には斐伊川が流れ、宍道湖に注いでおり、海、山、川、湖、平野、峡谷、温泉と多彩な地勢を有する。
斐伊川と神戸川に育まれた出雲平野は、県内でも特に農業生産力の高い地域である。出雲市は、農業産出額で県全体の23%を、果実の生産額では県全体の58%を占めている。ブドウ、イチジク、柿、サツマイモ、ショウガ、タマネギ、コンニャクなどの栽培が盛んである。
出雲の郷土料理に、日本三大蕎麦の一つ【出雲そば】がある。製法としての特色として、蕎麦粉を作るとき蕎麦の実を皮ごと石臼で挽くため、蕎麦の色は濃く黒く見え、香りが強いことが挙げられる。食べ方にも特色があり、「もり」「かけ」といった定番の食べ方よりも、「割子そば」「釜揚げそば」といった独特の食べ方が広まっている。また、もみじおろしや辛味大根の大根おろしを薬味とするのも特徴である。
出雲地方では奥の院詣り(出雲大社、日御碕神社、美保神社、大山寺、一畑寺)の際に、門前町のそば屋で蕎麦を食べるのが庶民の楽しみであった。また「神在月」に行われる「神在祭」(通称「お忌みさん」)の際、神社の周りに屋台のそば屋が立ち並ぶ。店内と違って麺を水で締めることが難しいこともあり、身体の温まる「釜揚げ」で新蕎麦を食べた。「釜揚げそば」は、出雲を去る神々を見送る儀式「神去出祭」(からさでさい)にちなんで、「神去出蕎麦」また「お忌み蕎麦」と呼称されることもある。
物件
・出雲そば屋(食品)
近隣の街(駅)
・松江(3マス)
・安来(4マス)
・石見銀山(4マス)
参考文献
[1] 出雲市駅 – Wikipedia
[2] 出雲市 – Wikipedia
[3] 出雲そば – Wikipedia
[4] 出雲大社 – Wikipedia