水俣駅は、熊本県水俣市桜井町一丁目1番地にある肥薩おれんじ鉄道線の駅である。水俣市の中心駅であり、普通列車、快速列車、観光列車「おれんじ食堂」の全列車が停車する。隣駅の新水俣駅からは九州新幹線が利用できる。
水俣市は、熊本県最南部に位置する市である。西は不知火海に面して天草の島々を望み、もともと海の幸、山の幸に恵まれた風光明媚な土地である。1908年(明治41年)に、日本窒素肥料株式会社(現・【チッソ】)水俣工場が開設されて以来、水俣市は同社の企業城下町として発展してきた。中心部はチッソの中核子会社であるJNCとその関連工場などが多く立地する工業都市のイメージがあるが、重く長い公害の歴史を経て、2017年現在では環境都市づくりを推進している。
環境を大切にする地域一体となったまちづくりの下、農薬・化学肥料を使わない農業が広がり、その一環として甘みがあって生でも食べられる【たまねぎ】「サラダたまねぎ」のブランドを確立し、全国的にも高い評価を得ている。無農薬で作った茶や柑橘類の日本有数の産地でもある。これまでの取り組みにより水俣産の食材・食品の評価は高まりつつある。長年禁漁であった漁業も海の浄化が進んだことによって1997年に解禁されている。なかでも【タチウオ】は湯の児温泉の名物料理としても知られる。
水俣のB級グルメは野菜たっぷりの【ちゃんぽん】である。工業都市として発展してきた水俣市では、安くて栄養満点のチャンポンが人気であった。地元の野菜はもちろん、新鮮な海鮮などを使い、店舗ごとに独自のアレンジがなされておりさまざまな個性をもつ水俣に訪れたら見逃せない一品である。
名物「蜂楽饅頭」は、【大判焼き】や今川焼きなどさまざまな呼び方で呼ばれる菓子のひとつで、水俣発祥の『蜂楽饅頭』が製造販売している。蜂楽饅頭は、蜂蜜を生地に使用することで、優しい甘さ、冷めてもしっとりと柔らかい食感を生み出している。かき氷の【コバルトミルク】も人気で、トリップアドバイザーの2018年口コミで選んだ「この夏絶対食べたい日本のかき氷」で1位になった。清らかに澄み渡るブルーの見た目から想像できない練乳味で、蜂蜜も入っているため後味が爽やかな甘みの逸品である。
物件
・ちゃんぽん屋(食品)
・大判焼き屋(食品)
・コバルトアイス屋(食品)
・タマネギ畑(農林)
・太刀魚漁(水産)
・チッソ工場(工業)
近隣の街(駅)
・人吉(2マス)
・八代(2マス)
・鹿児島(3マス)
参考文献
[1] 写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK
[2] 水俣駅 – Wikipedia
[3] 新水俣駅 – Wikipedia
[4] 水俣市 – Wikipedia
[5] チッソ – Wikipedia
[6] 水俣水俣が誇るB級グルメ!水俣チャンポン – いろどり旅ノート
[7] みなまたチャンポン
[8] 蜂楽饅頭ホームページ
[9] 〈蜂楽饅頭〉は熊本県民のソウルフード!あなたは白派?黒派?
[10] 熊本発祥の名物「蜂楽饅頭」とは?値段&カロリーや呼び方の違いを解説! | 旅行・お出かけの情報メディア
[11] 今川焼き – Wikipedia
[12] 【熊本代表】ご当地アイス選手権/蜂楽饅頭『コバルトミルク』