酒田駅は、山形県酒田市幸町にあるJR東日本・羽越本線の駅である。本来であれば陸羽西線の列車も余目駅から乗り入れるが、(仮称)高屋トンネル建設関連工事のため休止となっている。
酒田市は、日本海と鳥海山の自然に恵まれた、山形県の北西に位置する庄内北部の都市である。山形県唯一の重要港湾である酒田港と庄内空港がある。酒田の街は、袖の浦(現在の酒田市宮野浦)に移り住んだ奥州藤原氏の家臣36人が、1521年頃に最上川の対岸に移り、砂浜を開拓し作ったと言われている。袖の浦は中世には貿易の中継地で、1672年に河村瑞賢が西廻り航路を確立すると酒田はますます栄えた。その繁栄ぶりは「西の堺、東の酒田」ともいわれ、秋田土崎湊と並び、羽州屈指の港町として発展した。
特産品には、豊かな庄内平野で獲れるはえぬきやコシヒカリ、つや姫、雪若丸といった「庄内米」や、明治26年に酒井調良が西田川郡黒森村(現在の酒田市)に果樹園を作って普及に努めた種のない不思議な柿【庄内柿】、鳥海山を源流にもつ日向川と荒瀬川が合流する地で全国的にも有名な梨の産地・酒田市刈屋で栽培される【刈谷梨】、鳥海山の伏流水で造られる日本酒などがある。
酒田市を中心に庄内地方北部を発祥とする酒田ラーメンは、中細ちぢれ麺と透き通った醤油味のスープが特徴である。生地が極薄のワンタンが入った【ワンタンメン】も存在する。庄内地方の郷土料理【弁慶めし】は、味噌を塗ったおにぎりを青菜漬けで包んであぶったもので、焼いた味噌の香ばしさに青菜の爽やかな辛みがとても合い食欲をそそる。名前の由来は諸説あり、源義経の家来であった弁慶の握りこぶしに似ているからという説や、弁慶の赤ら顔に似ているからという説もある。
観光スポットには、山居倉庫や日和山公園、土門拳記念館などがある。【山居倉庫】は、最上川舟運の拠点のひとつで、1893年(明治26年)に酒田米穀取引所の付属倉庫として旧庄内藩酒井家により当時の鵜渡川原村に建設された米穀倉庫群である。「日和山公園」は、酒田市街を一望できる公園で、日本最古級の木造六角灯台や実物の2分の1で再現された千石船があり、また桜の名所となっている。【土門拳記念館】は、世界初の個人写真家の記念館で、写真家・土門拳の写真作品すべてを所蔵している。
物件
・弁慶めし屋(食品)
・ワンタンメン屋(食品)
・刈屋梨園(農林)
・庄内柿園(農林)
・写真家記念館(観光)
・舟入り米倉庫群(観光)
近隣の街(駅)
・鶴岡(1マス)
参考文献
[1] 酒田駅 – Wikipedia
[2] 酒田市 – Wikipedia
[3] 山居倉庫 – Wikipedia
[4] 土門拳記念館 – Wikipedia
[5] 庄内柿を開発した庄内藩士|味の農園
[6] 刈屋の梨「三浦八右ェ門(みうらはちえもん)」
[7] 酒田ラーメン – Wikipedia
[8] ワンタン麺 – Wikipedia
[9] 弁慶めし 観光・旅行ガイド – ぐるたび
[10] 弁慶めしとは – コトバンク
[11] 酒田港 – Wikipedia
[12] 日和山公園 (酒田市) – Wikipedia
[13] やまがたへの旅 – 山形県の公式観光・旅行情報サイト