対馬は、日本の九州の北方の玄界灘にある、長崎県に属する島である。主島は対馬島で、このほか属島として海栗島、泊島、赤島、沖ノ島、島山島の有人島と 102 の無人島からなる。この対馬島と属島をまとめて、対馬列島あるいは対馬諸島とすることがある。古くは対馬国や対州、また「日本書紀」において、対馬島と記述されていた。地理的に朝鮮半島に近いため、古くからユーラシア大陸と日本列島の文物が往来し、日本にとっては大陸との文化的・経済的交流の窓口の役割を果たしてきた。
主島はかつて1つの島だったが、地峡となっていた部分に運河として、1672年(寛文12年)に大船越瀬戸が、1900年(明治33年)に万関瀬戸が開削され、細長い主島は南北3島に分離された。過去には南部を上島、北部を下島と呼んだこともあったが、現在は万関瀬戸より北部を上島、南部を下島と呼ぶ。
東海岸の一部と下島の西海岸の一部を除くほぼ全域でリアス式海岸が発達し、海岸線の総延長は915キロメートルにもおよぶ。特に主島の中央には西から大きく切り込んだ浅茅湾(あそうわん)があり、東からも三浦湾、大漁湾(おろしかわん)などが切れ込んで、多島海を形成している。また、浅茅湾の自然海岸線の延長は日本一の長さとして知られる。その他、各地に小さな湾があり、多くは漁港として利用される。
漁業は対馬の基幹産業のひとつで、伝統的に対馬近海や日本海での【イカの一本釣漁】がさかんで、スルメが特産であった。タイやブリなどの一本釣漁、沿岸での定置網漁もおこなわれている。日韓漁業協定による共同規制水域の設定により出漁隻数の制限を受け、漁獲高は年々減少しており、アワビは密漁による被害を受けている。また、浅茅湾を中心に真珠の養殖がさかんであり、これは大正時代より始まったものである。
全島が山林におおわれ平地は少なく、農業は全般的にふるわない。明治時代まで山地の焼畑によるアワ、ヒエ、ソバ、ダイズがつくられたが、現在はコメのほか、普通畑による麦、サツマイモ、ジャガイモが主である。林業は、かつては薪炭材やパルプ材として利用されてきたが、今日ではスギやヒノキが重要性を増しており、ヒノキは「対馬ひのき」としてブランド展開されている。豊富なコナラの資源を利用したシイタケ栽培もさかんで、とくにドンコの品質には定評がある。
対馬市の特産【対州そば】は、縄文時代後期に大陸から日本に最も早く伝わった原種に近い品種の蕎麦である。日本各地の蕎麦と比べると食味・風味に優れ、蕎麦本来の苦味を有すると蕎麦通から好評である。
物件
・対州そば屋(食品)
・対馬イカ釣り漁(水産)
参考文献
[1] 厳原港 – Wikipedia
[2] 対馬 – Wikipedia
[3] 対馬市 – Wikipedia
[4] 浅茅湾 – Wikipedia
[5] 対州そば – Wikipedia
[6] 対州そば匠|長崎・対馬のお食事処|十割そば|日本
[7] 対州そば | 本物が息づく島 対馬観光物産協会
[8] 【公式】長崎観光/旅行ポータルサイト ながさき旅ネット