安来駅 [1]

安来(やすぎ)

安来駅は、島根県安来市安来町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅である。島根県内の駅では最も東にある。

安来市は、島根県東端に位置する出雲地方東部の市。出雲国風土記よりスサノオノミコトが「安来く(やすけく)地」と命名されたと伝えられている。当時よりオロチ河川群の周辺ではたたら吹き、たたら製鉄と呼ばれる古代製鉄法が盛んであったがためスサノオノミコトのヤマタノオロチ伝説が生まれたとされている。市内だけでも数十以上も存在するたたら製鉄の遺跡などから、古くから冶金技術が発達していた雲伯地方一帯の中心都市であったことが窺える。映画「もののけ姫」の舞台のモデルにもなった。

明治時代後期に入ると、たたら製鉄法は衰退の危機に直面するものの、近代技術の導入や高級特殊鋼へ特化することで現在も鋼都としての存在をゆるぎないものにしている。この地で生産された鋼は安来鋼というブランド名で日立金属が製造を続けており、日本有数の鉄鋼開発拠点の一つとなっている。

市内には、日本刀の素材製造方法であり、日本独自の砂鉄による直接還元法であるたたら吹きや、近世の製鉄事情、日本刀の展示をする【和鋼博物館】がある。館内には、刃物専門店『守谷宗光』が、安来鋼のルーツである玉鋼の本場でつくった【ヤスキハガネ製刃物】の直売所を開設している。

和鋼博物館 [4]

工芸品のひとつ【安来織】は、絣織から発展した絵絣である。強いうえ洗えば洗うほど絵柄が鮮明になり独自の美しさが出てくる。著名な人物が手がけた絵柄を織り込んでおり、のれん、座ぶとんなどが主な製品である。

文芸面では、華やかな安来文化の蓄積である安来節などが知られる。安来節は、「どじょう踊り」という滑稽なおどりを含み、総合的な民俗芸能として大正期を中心に全国的人気を博した安来市の民謡である。どじょうすくい踊りの第一人者である名人・一宇川勤氏が主人を勤める『安来節屋』では、どじょうすくいグッズの販売や【どじょうすくい教室】の開催をしている。

どじょうすくいの服装 [8]

安来市にある近代日本画を中心とした【足立美術館】は、地元出身の実業家・足立全康が1970年(昭和45年)に開館したものである。130点におよぶ横山大観の作品と広大で絵画のように美しい日本庭園が有名である。米国の日本庭園専門雑誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」が行っている日本庭園ランキング(Shiosai Ranking)では、初回の2003年から「16年連続日本一」に選出されている。

足立美術館 枯山水庭 [10]


物件
・どじょうすくい教室(商業)
・ヤスキ包丁工房(商業)
・安来織物工房(商業)
・たたら鉄記念館(観光)
・庭園美術館(観光)

近隣の街(駅)
松江(1マス)
大根島(1マス)
境港(2マス)

参考文献
[1] 安来駅 – Wikipedia
[2] 安来市 – Wikipedia
[3] 安来観光ガイド -安来市観光協会が安来周辺の観光をお手伝いします-
[4] 和鋼博物館 – Wikipedia
[5] 守谷宗光 / 切れ味抜群!安来鋼のルーツ玉鋼の本場で作る刃物専門店「守谷宗光」
[6] 安来織(やすぎおり)安来市 – 島根県
[7] 安来織 | 全国観光情報サイト 全国観るなび(日本観光振興協会)
[8] 安来節 – Wikipedia
[9] どじょう,どじょうすくい,安来節,安来節屋,銭太鼓販売,銭太鼓製作,銭太鼓マスタービデオ,銭太鼓練習ビデオ,オリジナルTシャツ,オリジナルせんべい,杉玉
[10] 足立美術館 – Wikipedia
[11] たたら製鉄 – Wikipedia
[12] ヤマタノオロチ – Wikipedia

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