横須賀市は、神奈川県南東部に位置する三浦半島の大部分を占め、市域の東側は東京湾(浦賀水道)、西側は相模湾に面する。それほど標高が高い山はないが、中央部は山間部や急峻な丘陵部(三浦丘陵)が中心で平地は少ない。そのため、古くから海岸線の埋め立てが行われており、現在の中心市街地も大部分が埋立地にある。
市内の行政・経済的都市機能が集中する東京湾岸には、【自動車工場】『日産追浜工場』や【ハロゲンランプ】を含む照明器具・管球および電気設備資材を製造するメーカー『東芝ライテック』などの工場や住宅群がひしめきあうが、相模湾岸には自然が多く残され農業も盛んである。
東京湾の入口に位置するため江戸時代から国防の拠点とされ、大日本帝国海軍横須賀鎮守府を擁する軍港都市(軍都)として栄えた。江戸幕府は幕末に諸外国から圧力を受けたことをきっかけに、横須賀市に【造船所】『横須賀製鉄所(造船所)』も開設している。現在もアメリカ海軍第7艦隊・横須賀海軍施設および海上自衛隊自衛艦隊・横須賀地方隊などの基地が置かれており、現在でもかつての軍都・軍港としての名残を多く残す。
光沢のある化繊の刺し子地で作られ、背中に大型で派手な刺繍が施されているスタジャンに似た形状のジャケット【スカジャン】は、第二次世界大戦後に日本を占領する連合国軍として横須賀周辺に駐留したアメリカ軍兵士たちが、自分のジャケットに和風の刺繍を入れてもらったのが始まりである。
三浦丘陵に位置するため地形が山がちという地理的要因から今後大きな人口増加は望めないため、「国際海の手文化都市」をスローガンに「交流人口」(仕事やレジャーでの流入人口)の増加、そして「また来てもらえる街」をめざしている。
施策として、NTTドコモの【携帯電話の研究・開発拠点】『NTTドコモR&Dセンター』を始めとする最先端の電気・通信事業の研究開発拠点「横須賀リサーチパーク」(YRP)開設やよこすか海辺ニュータウンの開発、【海軍カレー】、ヨコスカネイビーバーガーによる街興し、異国情緒漂うどぶ板通り、映画撮影や市内が登場するアニメ作品の誘致やタイアップ企画、観光施設の整備などが積極的に行われている。
また、海軍カレー、ネイビーバーガー以外にも、お手ごろで老若男女に愛されている横須賀のソウルフードに【ポテチパン】がある。名前の通りポテトチップスを使った総菜パンで、割れて売り物にできないポテトチップスの利活用を菓子問屋から相談されたことで誕生した。
横須賀への鉄道でのアクセスは、東日本旅客鉄道(JR東日本)の「横須賀駅」や京浜急行電鉄の「横須賀中央駅」などからとなる。JR東日本の「横須賀駅」は横須賀市の中心市街地の外れに位置しているため、市内中心部に位置する京急本線の「横須賀中央駅」や「汐入駅」のほうが利用者が圧倒的に多い。
物件
・海軍カレー屋(食品)
・ポテチパン屋(食品)
・スカジャン洋品店(商業)
・ハロゲンランプ工場(工業)
・造船所(工業)
・携帯電話研究所(工業)
・自動車工場(工業)
参考文献
[1] 横須賀駅 – Wikipedia
[2] 横須賀市 – Wikipedia
[3] 日産追浜工場|工場の紹介|ようこそ、日産の工場へ
[4] 東芝ライテック – Wikipedia
[5] 横須賀造船所 – Wikipedia
[6] 横須賀の誇り!横須賀製鉄所(造船所)
[7] スカジャン – Wikipedia
[8] 横須賀リサーチパーク – Wikipedia
[9] 「ポテチパン」って知ってる?横須賀のソウルフードは青春の味だった【神奈川】
[10] 海軍カレー – Wikipedia